ユーザーレポート

最適なシステムの導入によってホテル経営の精度アップを図る(週刊ホテルレストラン)

グローカルホテル

グローカル・ホテルグループ

首都圏を中心に、秋田や宮崎などにもホテルを展開している(株)グローカル・ホテルグループでは、ガーデンネットワーク(東京・勝どき)の宿泊管理システム「フロントくんWin」を導入し、作業効率化を実現している。今後は、グループ全体でのシステムの統一も目指している。

(株)グローカル・ホテルグループが展開する「イーホテル東新宿」は昨年8月8日、東京・歌舞伎町にオープン。都営地下鉄大江戸線・東京メトロ副都心線の東新宿駅から徒歩0分の好立地で、スタンダードツイン11、エコツイン32、ダブル(1人客の場合はシングルとして使用)210の合計253室ある。1階には、コーヒーショップ「タリーズコーヒー」(グローカル・ホテルグループ経営)と、テナントのコンビニエンスストア「ローソン」が入居し、ホテル利用客の利便性が高い。
同ホテルでは、1トンの炭素を地中に埋設することで、ホテル全体がマイナスイオンに包まれるヒーリング効果を持っている。また、140cm幅のシモンズ社製ダブルベットとインターネット回線を完備し、快適性を高めている。オープン以来、客室稼働率は90%前後と好調。しかも、香港や台湾、シンガポール、タイなどからのインバウンドが約3分の1を占めており、今後さらに伸びる可能性を秘めている。

イーホテル東新宿ではオープン当初から、全国700以上のホテル・旅館で実績のある、ガーデンネットワーク(株)の宿泊管理システム「フロントくんWin」を導入することで作業の効率化を実現している。
「2007年に私が入社しました当時、すでに営業していたホテルの宮崎以外では、宿泊予約は手作業で行なっていました。これまでの経験から、『費用はかかるが、それ以上の効果が必ず出る』と社長に進言し、『フロントくんWin』を導入しました」
グローカル・ホテルグループの高橋哲治営業部長はこう語る。高橋氏は、大手ホテルチェーンやホテルコンサルタントでの勤務を経て、同社のホテル事業をレベルアップさせるために入社した。
手作業で行なっていた以前は、日勤スタッフにとって宿泊予約台帳の作成はほぼ1日仕事だった。手作業なので、ミスも少なからず発生していた。また、営業日報は手書きしたものがファクシミリで本社に送られるため、本社が各ホテルの状況を把握するのにタイムラグが生じていた。さらに手作業のために処理時間がかかり、稼働率、客室単価、客単価などデータの集計・分析まで実行できていなかった。

フロント業務・経理処理の効率化、営業に必要なデータ分析を考えていた高橋氏は、国際ホテル・レストランショーで旧知のガーデンネットワークの近藤部長に再会し「フロントくんWin」のデモンストレーションを見て、使い勝手などが自社に適するシステムと再確認して導入を図った。
「まず手始めに、07年7月から『ホテルマロンリゾート鶴見』(横浜市)に導入しました。手作業に慣れていたスタッフにとってコンピューターシステムの使用は抵抗があったようです。しかし、使い慣れてくるにつれて、その良さをスタッフも実感したようです」(高橋氏)
作業負担の軽減に伴い、スタッフに余裕ができ、お客様への心配りが以前よりもできるようになり、各種プランづくりなど前向きな業務に取り組む時間も取れるようになった。その結果は、ホテルの業績にも徐々に良い影響を与え始めるようになったという。
その後、07年8月オープンの「イーホテル小山」(栃木県小山市)、「イーホテル東新宿」と、新規オープンのホテルに相次いで「フロントくんWin」が導入された。さらに今年3月には、本社ともネットワークをつないだ。これにより、本社で客室残室や予約詳細、売掛状況などがリアルタイムで把握できるようになった。また、売り掛けの管理や請求書発行なども記録が残されることになった。

「以前は各ホテルに実績を聞いても1カ月の総売上、客室稼働率ぐらいしか分からなかったのですが、今は必要なデータがそろうようになり、ホテル経営の精度が高まってきています」(高橋氏)。
今後はグループホテルに「フロントくんWin」を順次導入する予定。システムを統一することによって、経営面だけではなく、人材教育の面にも好影響を与えることが期待されている。
「当社のホテルは、立地や客層、客室数が異なりますが、ホテル間で人材を交流させても同じシステムを使っていると、すぐに使えるようになります。ホテルごとに違うシステムを使っていると、使いこなすのに時間がかかりますが、そうしたデメリットがなく、接客の質の向上に関する教育に力を注げるようになるでしょう」(高橋氏)

株式会社グローカルホテルグループ
http://www.glocul.co.jp/
イーホテルチェーン
http://www.ehotel.co.jp/

週刊ホテルレストラン2009年6月5日号より

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